第74章 融和
心臓に突き立てられたナイフを伝って…
ただ血液を入れるだけ
外力は与えない
これで一度試してから、今度は力を含めた上でする
………
ケイトが、もし…
もしも、自分の半身になって欲しい等と言わなければ…言い出さなければ、こんな事態でも指をくわえて黙って見ているしかなかっただろう
あの時…精霊アビスを、消す外なかっただろう……
予期していたのだろうか…
いや――ただ単に、僕へ同じ時まで生きて欲しいという一心、願いからなのは知ってる
好転していっている…
真に、人のことを、先の幸せを、考えに考え、言動に起こし続けた結果だ…
たとえ――何を受けようとも―――受けることになろうとも
全く同じ血液を流し込んだ
うん、全く影響なく流れ込んでいった
その間も議論は続けられているようで…
「ベリアルは少しでも長く、ケイトの死という状況を続けさせたくは無かったのだろう…」という結論に至っていた。
さて、次は力を込めた血液を
ティオナ「所で、ケイトがラーニェとした約束って…?」
ラーニェ「…………言わない約束だ」ふいっ
ティオネ「どうせこの馬鹿のことだから、
「絶対死なない」「地上でのお前達の居場所になり続けるさ」とでも言い出したんでしょ」
ティオナ「あー、如何にもって感じ」
ラーニェ「…………‥」
テロップ『図星過ぎて何も言えない!!』
ラーニェ「黙れ!!」
ティオネ「行動パターンが見え見えなのよねぇ;」
ティオナ「うんうん
いっつも大体人の為ば~っかりだし」
アイズ「いつものことだけれど…少しは、自分のことも見て欲しい、かも」ぽつり
ガレス「というかあれは一種の病気じゃわい」溜息
椿「だが手前らにしかせんがな」
アイシャ「ああ…誰彼構わずといった訳でもない」
リヴェリア「好きなものだけになのだろうな」
リュー「ですが…行き掛かり上でも助けたりはしますね」
アスフィ「ケイトの性格上、見過ごせないたちなのでしょう
ああ困ったなあという素振りを見せれば一発で引っかかります
声を掛けられたら即座に、それもどうでもいい問題でも真剣に、です;」困り顔
『あるある;』
アル「うううううう;;」
ディ「ヒック
くすんっくすんっ;;」
キルア「まあ…あれはいつものことだからな」
『違いない』
雑談が耳に障る!;