第74章 融和
リヴェリア「……どうにか…助ける方法はないのか――?」
フィン「ない…
運を天に任せる他ない
いや…この場合、どう転んでも治るのは確定している。
なら…それまで待つ外、僕達に出来ることはない
ケイトは…魂が消されることに耐えられないのだから――」
リヴェリア「…そうか」
ガレス「……じゃが、一つどうにも腑に落ちん」
『?』ガレス見やる
ガレス「……
何故、全ての魂のかえる場であり母である始祖神は…
かえりたくてかえった魂の意志を、どう受け取って戻せると言うんじゃ?」
キルア「そこもそこで語弊があんだけども…
簡単に説明すると…
始祖神という大きな一つの意思として統合されてんだけれども;
あ~どう言ったらいいかなあ…
ちょっと中に隣人がいて、満足したら完全に眠って一つになって消えてくって感じ?
最初は、自分から『かえって眠りにつきたい』って願って取り込まれるから
だから、『またちょっと出たい』ってのも一応は出来るし、叶えようとしちまうんだ。
あいつは――優しいから
相手の意思を何より優先して、寄り添おうとしちまう。どんなに小さくても大事にしようとしちまう…
で…また生み出して元の取り込まれる前の状態にだって戻せる。望んでしまうから――
ここで重要なのが…
叶えるにも、『お互いの意思』が大事ってこと。
双方が一致して初めて可能となるんだ。
だから――始祖神の中には、歴代全ての魂がいるし、全ての魂の生みの親でもある
でも始祖神という大きな意思で一つになっているから、始祖神として一つになったから、たとえ別の神様が宿っていたってその力を使える訳じゃない。
始祖神は…始祖神としての力、魂を生み出す力しか出せない。
他の幸福を願い不幸を忌避する、聖なる『想い(願い)』で…力は増す←手を合わせるのではなく、両手の指を組み合わせ手を組む姿(3244,3245ページ参照)が浮かぶ
全ての魂の故郷であり、生みの親――それが始祖神の真理であり真実だよ」
ティオナ「歴代全ての神もいるなら創世神の中の状態と同じじゃない?何で創世神の力を使えないの?」
フィン「眠りについているからだよ」
ティオナ「あ!そっか」ぽんっ←手を打つ
ティオネ「あんた話聞いてたの?;」
ティオナ「聞いてたよ!聞いてたけどややこしいんだもん!;」