第73章 キルアの冒険
今や、異端児(1757,1822ページ参照)は、
『魔族(2671,2751ページ参照)』という新たな種族として受け入れられている。
と言っても…神国と、アルルェーチェ街のみだが。
オラリオでも、有数とは言え受け入れられつつある。
それも…ケイトが最初にテイムした純白のバグベアーの小熊、ドンという存在が大きい。
出会いの詳細については第5章参照
冗談で言った神獣という言葉(134ページ参照)が、本当だとわかった…←1409ページ参照
緊急馬車(149~152,209,257ページ参照)の件もあり、浸透していたのもあって…←256ページ参照
決して打算ではなく…全て、本心からの行動だった…←1113~1119ページ参照
モンスターを受け入れるぐらいなら、いっそディムナを葬ろうとまで思いかけていた。
フィンであろうとした始まりの出来事、あの原点を否定する行為だったから…
だが、ケイトからすれば…
「モンスターということで憎むと言うのなら、『人を殺そうとしてくるモンスター』を憎め。
同じ種族で怨むというのなら、こちらも同じことだ!
人間種族全てを憎んで怨んで否定して殺して回る!」
いっそ恫喝とも受け取れる発言だったが…本当に、その通りだと感じさせられた。
「それをたとえやった所で、絶滅させた所で、決して満足しないだろう?
次はどこに矛先を向けるつもりだ!?」
とまで言ってくる始末…
泣き寝入りしている人、経緯ある人の立場に立てなきゃ、気持ちを考えなきゃ、それはただの「暴力」でしかない。
言葉も、行動も、簡単に人を傷付ける、人によっては殺してしまう、止めを刺す『刃』になってしまう。
その痛みに寄り添って、痛みを与えることを危惧して、考えられるようにならなきゃならない。
思考を放棄することは、その暴走を生んでしまう。
キルア「ま…正直言って時間の問題だったぜ?
だって…存在することによる侵食が、結構早いこと進んでいたからな」
フィン「…そうか…←顎に手を当てたまま真剣な表情で考え込む
ケイトがああ言っていたのはそういうことか!←3627ページ参照
癌の魂だとすれば、全てに辻褄が合う!」
ケイト「んっと…正確には違って;
キルア「まー、強ち間違いじゃねえんじゃね?」
藪から棒にキルアが口を横から挟んできた。
