第73章 キルアの冒険
5歳のアルが使っていたケイト直伝の技『フル・バースト、キャノン(993,1003ページ参照)』の上位版だと捉えて欲しい。←1944ページ参照
『グラン・バースト』の時点で、それは物質の密度を通り越した時点のみのもの=神の力。←1943ページ参照
全くの別物と言っていいほどに威力・効果範囲が異なる。
グラン・バースト、エンドと名付けようかとも思っていたそうだが、既に別の技として使われているので止め←2121ページ参照
事象、理、その全てに対して『終焉』を齎すことから、そのまんま『エンド』と付けたそうだ。
僕も僕で、事象も『何もない状態』へ強制的に移行させる為、『ヴォイド』と付けた。
『奥義』の完成版…
それこそが、属性による現象の支配、各個人にしかない発現、戦闘手段であり技である。
細分化された色に同じもの等ないように、属性もまた得意不得意も第一系列、第二系列もまた異なるという。
だが属性に複数持ちは存在しない。必ず一つであり、それ以外はそれよりも下位に存在する。
よって…以下のことが言える。
同じ『奥義』は一つとして無く、人の数だけ皆異なるという――
青が相手の場合、近付けば大元たるそれに触れることで一瞬で透過され送り込まれ全て無効化され事象そのものを起こせなくなる。
赤が相手の場合、近付けば送り込まれ内から爆発、破砕され戦闘不能状態へ陥らされる。
それらもあり、緑は密度が濃いこともありそれで何とか防ぎつつ、必ず中距離遠距離で常に距離を取って戦わざるを得なかった。
が、近距離で炸裂させた方が確実無比に決まる『奥義』という互いの利害の一致もあり、ぶつかり合うことになった。
『エンド』『ヴォイド』は共通して、近距離で炸裂させた方が確実無比に決まる『奥義』。
互いに、その方が『奥義』による効果を全て最大限まで高められ、如何なく発揮出来るだけでなく、何より威力が増すからだ。
供給源たる自身と最も近く、もし弱ったとして、打ち消し合うとして、即座に送れる上、勝敗が付くまで続けられるから…
『究極の神の御業』、完成版『奥義』同士のぶつかり合いの果て…
それは…
互いの力量により、大きく差が出、勝敗を分かつ。
しかし…即座に決着が着いた。
一瞬で全てを送り合ったが…
拮抗し、爆発も無も全てが打ち消し合った状態へと至った。
