第72章 真相
ギガンティック・エクスプロージョン←3055ページ参照
赤(自己強化)の極地であるこの技のように、
自身の全てが爆発四散するはずの現象を、魂の意思で押さえ込む技術が必要不可欠となる。
もしも無ければただの自爆に終わり、身だけでなく霊体、果ては魂まで消失するだろう。
正しく身に付ければ脅威であり、強力なのだが、
安全とは反した『諸刃之剣』だ。
だが…だからこそ、『魔闘士』というだけで恐れられもする。
冒険者よりも強力無比で、
個人において皆、行き着く極地も、能力も、全てが悉く異なるからこそ…
その魂までもの自爆は、未熟者であっても大陸一つすら消し飛ばせるからこそ。
(小さな砂利(直径3cmの球)一つで原子爆弾レベル)
なので、魔闘士は特別な免許制となっており、資格が必要となる。
参考までに教えておくが…
自身の色に伴い、辿り着く局地、技、それらは『奥義』と呼ばれる。
各種によっても、皆の奥義は皆異なる。
紫魔闘士でも、赤寄り、青寄り、中間点等々により、得意不得意の差異にまで微細な変化でも顕著に影響する為、特色が異なることから。
生まれ持った性質だけでなく、何をしてきたかによる得意不得意、好き嫌いも深く密接に絡み合い、関係する。
オッタルとガレスの違いだが、同じ赤でもかなり異なる。
オッタルは僅かに青を含んでいる為、
青の性質である細かく奥深くまで紛れ込ませる繊細さも利用し、
青で殴り付けて送り込んだ対象、部位を、赤で強制的に自爆させるという奥義を編み出している。
その点、ガレスは赤一色なのでそれのみを極めた応用力が無いながらも爆発力に全振りした、完成された奥義とも言える。
同じく赤一色でも手刀使いもいる。
手刀一つで全てを裂き、空間さえも断裂させるそれ(奥義)を、人はリッパーと呼んだ。
まあ…言わずもがな、あの人(メラ)だ…←2871~2874,2880~2882ページ参照
適性は杖なのだが素手の方がやり易く汎用性も高いので、基本は素手、切り札は杖と使い分けているようだ。
色の細かい配分まで見れ、
そこから各々の適性、好き嫌いから着想を経て、
己だけの『奥義』を組み立てていくのが基本方針となる。
ちなみにケイトは、緑81、青45(作者プロフィール、ホームページ先の青緑画像参照)の青緑魔闘士だ。