第72章 真相
ただ好き勝手にしたいだけなら、したいが為なら
最初から言葉は要らない。
ケイト「はっ!)
大事な要点わかった!!」ぐっ!←ガッツポーズ
『今更!!?;』驚愕
虐待やいじめを受けてきた者達が生き辛い、生きにくいのは事実。
受けていない方が多いのも関連しているのかもしれない。
フィン「実父でさえ半分の確率で消される魂だ。
そんな次元でないのも、わかるか?」
ケイト「私は……実父には、そんなに憎しみは抱いていないんだ。
ずっと、苦しめられてきた。
でも…そういう目に遭ってきたから、やってやる!って気持ちは…理解できるし、共感できる。
勿論やりたいとは思わないけれど。
だから…同じ境遇者として、そんなことにとらわれなくても笑える、想い合える存在と出会えたらいいな、ぐらいには思ってる。
痛みがわかるから…
甘いって言われりゃ、それまでだけど…
同じ境遇に身を置くものとしては、幸せを願わずにはいられないんだ…
苦労してきた人が、葛藤してきた人が、人のことで思い悩んだり、苦しまされたり、大事に想うあまりどうこうなったりってのは…
だから…一番腹立つのは、実父が優しい、いい人で、幸せねって言われた時だ。
実際に家庭で得てきたそれを知らずに、勝手に決め付けられて、真の像も知りもしないで、見抜けもしないで、好きに言ってこられて、当然のように、真実のようにまで強いられる、求められる、言ってくる。
それが一番嫌だった。何より腹が立ったよ。
それと…重なっちゃうんだろうね;」
『全地獄落ちは、被害状況と密接に絡んでいます。
あとは罪の意識に苛まれず、繰り返し続けて、増やし続ける一方となるかどうか…』
フィン「真に相手のことを考えているか…←3490~3492ページ参照
そこが肝という訳だね?」
『おっしゃる通りです。
さて』ケイトへ向き直る
ケイト「?」首傾げる
『ぎんっ!)あなたは99.99998%が不可抗力!
人を殺しましたか?危害を加えましたか?人のものを壊しましたか!?精々心身共に疲弊し切っていて反応が鈍かったぐらいでしょう!!?
いつやりたい放題やりましたっけねえ!!?ねえ!!?』ぐい!ぐい!!←ケイトの頬を人差し指でついたまま詰め寄る
ケイト「ごめんなさい><」たじたじ←後ずさり
フィン「やっと終わった;」嘆息天仰ぐ
