第72章 真相
ケイト「どれだけの人を食い物にして生きてれば気が済むんだって、
平和はてめえの手で実現してる訳でもねえって、
家光や色んな兼ね合いの支えあってこそだって…
だから心底腹が立つんだよ!
人の傷も痛みも意に介さない奴って嫌いなんだよね。
あくまで一面だろうけどさ、いくらなんでも、許せる領域越えてんだろ!!
相手の心情を考えての、やりたいようにやるのと、
後のことも気持ちも考えず、ただ自分のやりたいようにやるのと、
では、全くもって違うからね?
いつあいつが人へ心を砕いたよ!!力になろうとしたよ!!?痛んで泣いて寄り添ったよ!!!?
単純に求めている所が違うってだけかもしんない…
でもさ…それに、殺され続けてきたから、譲れないんだよ!!
そんだけ好き勝手やりたい放題やっといて!
そのされる側の気持ち考えないでいくらでも繰り返すってどういう了見だよ!!
(親に殺され掛けたことも無いくせに!!)
悲しみも!怒りも!泣き寝入りも!!人の気持ち考えちまってそれ所じゃねえ!!!
(余裕ありまくりな恵まれた環境で!平気で殺し続けて!笑って繰り返し続けて!!増やし続けやがって!!何やりたいんだよ!!!)
死なさなきゃ「他は死ぬまで永遠搾り取られて終わり」だ!!!!
だから…
ツナの魂は
消される以外、仕様がなかったんだろ…?」涙&ぽつり
ぽとっ
涙が静かに落ちる中、声が響いた。
『正解』即答
ケイト「少しは否定してよ!!!;」
『無理!』即答
ケイト「意地悪!」
『事実!!』
神々の声が揃って響いた。
まあ…変えられない事実だからしようがない;
神国には、アクのない人しかいない。
どぎつさや嫌味がなく、さっぱりしている、しつこくない人しかいない。
にも拘らず、ケイトが上げ続けた怒りは…悲鳴だった。
助けられず、泣き寝入りを強要され続けた怒り、憎しみ…
痛みを、哀しみを、慟哭を…
それらに対して返されるのは酷なもの。
味合わされ続けてきた方が悪いと、常識を出来て当然と、知るかと、誰も彼もから押し付けられるだけ。
被害に遭ったものこそが、更に、遭い続けて当然と求めるだけ。
遭わせたものには責任も罪までもなく、己が自分でしたことを、全て人のせいにする。
彼もまた…同様に……
だから、憎いのだ――
憎くて堪らない――