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Unlimited【ダンまち】

第72章 真相





愛している、だからこそ…君を無下にする輩を、一人残らず殺したくてたまらなくなる。


君は…今、死ぬほど、ある人物を憎んでいる。
信じ愛するべき存在ではなく、憎むべき存在だと知った。身を持って…

ロキ曰く、可愛さ余って憎さ百倍状態なんちゃう?



その存在、沢田綱吉は、いくら殺しをしても、殺したことがないかのように暮らす。
幾度でも繰り返す…

どうでもいいから。相手の立場に立って考えることさえも…


殺しの罪も、先のことを考えることまでもが…
どうでもいい。

彼の心にあるのは、自分の平和に関することのみ……


問題などどうでもよく、先延ばしであろうと意に介さない、だから全くしない。繰り返し続けるだけ。



4人、5人、6人、殺した後もなお、何食わぬ顔で笑い、
死因は順に、ただの試し撃ち、ただの人への責任転嫁かつ怒り任せ、その場の流れ。

更には1年間に伴う、日常的なわいせつ物陳列、器物損壊(売り物やトラック等々の人のものを破壊)、その他諸々の犯罪行為の常習犯。

繰り返し続けて、泣き寝入りさせ続けて…

その上での、それらの経験を踏まえた上での、一番大きな後悔が…告白(「自分が」したいこと)。


周りは全て、人権などなく、沢田綱吉の平和の為の犠牲とさせられ、
感情も気持ちも傷さえもその存在さえも否定され、
マフィア関係者が一切来ない平和を13年間たった一人で守り続けてきた家光の単身赴任も愛さえも否定し、
今まで力だけで解決して寄り添わず力にもなろうとも一度としてしなかった立場で、厚顔無恥にも力のみを見て求められ、それごと善人だと淘汰され続け、泣き寝入りさせられ続けた。

巨悪は彼であり、彼こそが善人という像を見せつけることでどんなに殺しをしても笑って善人と受け入れろと強要する「善人の皮を被った悪魔」でしかなかった。



ただの考え無しって可能性が一番高い、とも言われたが…

たとえ考え無しでも、あれだけの犯罪行為と迷惑行為をして、今もなお平気な顔で繰り返し続けておいて、
よくもまあ、あれだけ図々しく人にばかり、求めてばかりいられるものだ…;

しかも彼は、献身なんていうタイプでは断じて無い。
人のことを考えて動ける人なら、最初からこんな状態にならないし、人の立場に立って気持ちや傷に痛んで、あんなことを繰り返し続けて由と出来るはずもない。


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