第72章 真相
ケイト「どうすれば…この怒りは収まるの?;」半泣
いつまでもいつまでも収まらない怒り…
それにケイトは涙さえ止められず流し続けていた。
今後も増え続ける、更には万という単位の犠牲者を出す。傍迷惑かつ見当違いの策で…
それらがわかっているからこそ、殺さない限り、犠牲者は出続ける。
平和の犠牲となり続けている家光の頑張りにも気付けず、勝手に決め付け続けて、守られている平和に感謝もせず笑い続けている時点でわかりそうなものだろう…
ある程度整理がついてからケイトへ言った。
フィン「君の感じる怒りは…それだけ、人の心を、気持ちを、痛みを、寄り添えている、立場に立てているという証拠だ。
その一面を、僕は誇りに思う。
たとえ文句だと、ズタボロに言っていると評されようと、そこは自信に変えるべき所だ。
今後も増え続けてゆく、その傷に、痛みに、怒ることが出来るのはとても大事なことだ。人として、ね…
人のこと等我関せずで、やりたい放題、人のものを壊して、傷付けて、殺して、繰り返さない努力をせず、間違いを間違いのまま繰り返し、後悔も、苦悩も、葛藤もしない。
そんな人には、天誅が必ず下る。
だから…君が気にすることではない。
まず、そこを自信に変えるんだ。
その沸々と湧き上がり続ける怒りは、おかしなことではない。怒りを抱くべきポイントではない」
ケイト「!」瞠目
フィン「それを『自信』に変えて、成長したと、そう賞賛するべきだ。
いつまでも増え続ける犠牲を犠牲とも思わないものに、怒りを感じて然るべき。
だと僕は思う。
人の気持ちを考えないから好き勝手に言っているんじゃない。
人の気持ちを考えるからこそ、怒り、泣き、慟哭し、己のことのように激昂するんだ。
そこが…人の心に、寄り添うということで…他人事で終わらさないということ、他人視しないということだ。
ありがとう…
それに、僕は何度も救われている…
己が事のように、考え、痛み、その痛みは繰り返されるべきではないと憤慨できる。
僕の自慢だ。大好きなんだ、そこが…」
ケイト「いつまでも報われない、繰り返されて、増え続ける一方な所に…怒ってた?」
フィン「あと、言ってることとやってることが180度違う、正反対な所。
その類に散々振り回されてきたんだろう?実父と祖母に」
ケイト「うん;」頷
