第71章 改革
そうメモを取って整理しようとするケイトを横目に、アスフィへ問いかけた。
フィン「急に来た時は驚いたけれど…仕事は大丈夫かい?」
アスフィ「ええ。休めるよう対策を立ててくれたので…
怒りに我を忘れたとはいえ、急に怒鳴り込んできてしまって済みませんでした;」深々お辞儀←3392ページ参照
ケイト「ううん、嬉しかったよ。ありがと^^」
アスフィ「それでは…息抜きに行ってきますね」お辞儀
ケイト「うん!幸せにね^^」手を振る
会釈してからウォーターパーク方向へ去っていくアスフィを見送り、見えなくなるまでケイトは手を振り続けていた。
アスフィも時折振り返り、困ったように笑ってから、嬉しそうに笑い直し、手を振って去っていった。
?僕かい?
僕は笑って見送っていただけだ。その光景を見守りながらね…
フィン「さて…行こうか」
ケイト「うん!^^」
今の全ては、魂の道筋…
人には…その人でなければ出来ない部分がある。
各種族もまた、違うからこそ、その種族でなければ出来ない部分がある。
それを指し示すようにして、しっかりと社会作りをしていけば――きっと!
そう考え、拳を握り、遠くを真っ直ぐに見据えるケイトを、僕は温かい目で見守っていた。
水のカーテンを抜けると、純白の建物が待っていた。
そこの入り口を抜けると、受付が快く受け入れてくれ
予知による事前通知で既に把握済みだったのか、即座に健康診断を受ける準備をしてくれていた。
『休閑祭(3363ページ参照)』ということもあってか賑わいを見せており、
皆、順番待ちなどなく、即座に完全に回復してから出てきている。
快眠した後のようなすっきりした表情で…
治療場では、外のベッドカプセルのように並んで1時間待たずとも、更に5分かかる所を一瞬で出来るからね…←3317,3318,3323ページ参照
神殿の建造自在、雲王国エリアを作った時からで
その当時からコクーン内の建物皆、同じことが出来るようになっている。
建物内で階を好きに加えたり間取りをいじれるように…←3338~3340ページ参照
だからか全体に均等に光が入ってくる…そういう設計にしたようだ。
建物の奥まった所であろうと
まるで太陽の光が直接入ってきたかのような明るさと温かさに包まれ、心地よさを与えている。