第71章 改革
ケイト「……私を…大事に……
労わって、慮って…
どちらも、ありのままに…笑い合える、全力でぶつかり合える、そんな…幸せな道を」
フィン「その道の先を、僕も見たい」目を細め微笑←愛し気な眼差しをケイトに向ける
ケイト「私もだよ…^^//」ふっ←フィンの方を向いて嬉しそうに目を細めて笑い掛ける
アスフィ「当面の目標ははっきりしましたね。
と言っても…あまり変わらないようですが」
ケイト「……私は…私が…私を、もの扱いしていた。自分の所有物扱いしていた。
そのことに気付けたのは、とても大きなことだと思う。
そして…何に怒っていたのかも、どうしてこう在るのかも、感じるのかも。
抱く根幹を、大本を、はっきりと自覚できたのは…今回がきっと初めてだ。
何故、魂がこうあるのかも…こう在ろうとするのかも、ちゃんと、あるんだ。
これまでの全て…身で経験してきた全てが、あってのものなんだ――」
フィン「そこを改めて自覚できたのはいいとして…
どう、改革を進めていく?」
ケイト「すっ)…←首から掛けた十字架を懐から出し見つめ
(ふっ)←微笑む
決まってるじゃん(ぎゅっ)←十字架を握り締める
全てを統一して、互いの良さを強みにして…大事にし合える社会を作り上げる。
でもツナのあれって、幼い頃からずっと大事にされ過ぎたせい?;
神様「関係ありません。
母が甘やかし過ぎたせい、一人っ子、も要因の一つにありますが、あそこまでは通常いきません。
人を自分の手で殺したら病むのが普通です。白蘭に再会した時点で発狂して悲鳴を上げます。
自首しなかった時点でわかるでしょう?
殺され屋モレッティの時では自首しようとしますがそれは自分の意思で殺した訳ではないから。
自分の意思で殺した場合、白蘭の時、自首しようともしなければ、再会した時に悲鳴も上げなかった。
つまり納得さえしていればそこ(殺したこと)に何も感じていないんです。
その本質を、見えていないばかりか背を向けて「いい人」と頑なになって「一時の虚像」に盲目的にとらわれ過ぎているから、「洗脳と毒」と表現したんです。
もう根本の原因も理由もはっきりとわかったので、とらわれる必要はありません。
彼に生きる道はあり得ません。
生かしてはならないのです。己と身内以外を考えない、父でさえも犠牲にする人なので」
