第71章 改革
神様「素晴らしい人か、素晴らしくない人か
真に思い遣り配慮ある優しさか、表面上だけのその時だけの優しさか
ちゃんと見極めましょう」
ケイト「でもさ…」
『?』
ケイト「その人だからこそ救われることもあるんじゃない?
それぞれの良さという認識でいいと思う。
人によっては…その人でしか、救われないこともある…と思う」
『……』
アスフィ「どうしてクズ親からこんな子が…;」
フィン「ちゃんと反面教師として捉えて頑張ったんだろうね;」
ケイト「…でも…一体、これらを伝えて何をしたかったの?」
神様「自己改革です!自己改革!!」ずいっ!!
ケイト「うげっ!;」たじっ!!
神様「そこは踏ん張りなさいな;
自分を大事にすることが課題なんです!!」
ケイト「…大事に……
フラッシュバックで、楽しいんだよな、嬉しいんだよな、って笑い声を上げながら自分を殴ってたっけ…←1218ページ参照
でも、もうやめてくれ、って抱き締めながら邪魔された…
新婚旅行の時だったけど…その後、キスしてくれたよね…//」フィン愛し気な眼差しで見やる
フィン「…//」そっぽ向き←耳まで真っ赤
ケイト「…(微笑)
(はっ!)そっか…
私…自分にしか捌け口がなかった。
当たれなかった…
私が、私を、もの扱いしてたんだ。
自分の体だから、どう扱おうが自分の勝手だって…
同じこと…してた。
ごめん。
父親と同じことを、自分に強いていた」俯く←左手の甲の傷跡を撫でる
アスフィ「同じじゃない!!!」涙目&激昂
ケイト「!」顔を上げる
アスフィ「人の気持ちを考えてでしょう!?
誰もいない中、必死に頑張ったのでしょう!!?
踏み止まったのでしょう!!!?
同じはずがないじゃないですか!!!
感情のままに八つ当たりする実父と!実母と!!姉と!!!全く違うじゃない!!!!」
ケイト「……」瞠目
アスフィ「誰にも…言わずに……
誰からも…受け入れられず…理解されない、ままに……っ!(ぎゅっ!)←拳を握り締める
そんなの…辛過ぎるじゃない…っ」涙
ケイト「…」涙目
アスフィ「もっと自分を労ってあげて…」肩に手を添えて撫でる
フィン「逃げてもいいんだよ」そっ←同じく背を撫でる
ケイト「…っ」
ケイトが歯噛みする中、涙が頬を伝って零れ落ちていった…