第71章 改革
ハーフでなく、元の初代の頃の一つのリングに戻るでもなく、生まれ変わった。
実は、リング自体は簡単に壊せる。
ただ壊すだけなら誰でもできる。
だが、『炎を注ぎ込んで壊すこと』は理(ことわり)上、出来ない。
ボンゴレリングが生まれた要因が要因故に…
『時間』という理に働きかけるほどのものでなければ、壊すものでなければ、
内から爆発することも、原子レベルで壊されることも、消滅することも、
起こり得ないし、あり得ないのだ…
だが物質であることには違いないので、ただの外力で壊すことは可能。
非常に紛らわしいが、ちょっと丈夫なリングぐらいの脆さなので、死ぬ気の到達点で外した(壊れた)のは該当しない。
そもそもが炎を注ぎ込まれていないので別。
炎も注ぎ込まずに壊した場合、
それほどの覚悟を有していないと判断される上、
覚悟の内容が、敵味方含め『『全て』の幸せ』でなければ、あの事象は起こらない。
それ以外が強大である神の力を持てば、破滅しか待たないから。
そもそもが沢田綱吉の魂では神に至れないので無理。
(無神経だし、
ザンザスを更に傷付けることを平気でする(何の救いにもならないことを、言われる側の気持ちも考えずに言う)し、殺されていたはずの立場でリングを堂々とつけたまま「力を貸して欲しいんだ」「力は認めている」と言い、その後では「力を貸してくれる仲間」とするばかりか、ボンゴレギアを堂々と付けたまま「10代目にはならない」「マフィアにはならない」と何度も何度も叫ぶ。
家光の「(本当は一緒に暮らしたい)気持ち」も「(日本で平和に過ごしていて欲しい)願い」も「(自分の時間も共に暮らしたい気持ちも捧げ続ける)犠牲」も無視するばかりか、
「13年間暗殺者やマフィア関係者が一人として来なかったこと」に疑問も感じず、その理由を父親の「単身赴任という献身」のお陰と思わず、家でだらだらしている姿しか見ず気持ち所か中身まで決め付けるし、
人の心に耳を傾けず、人の傷を見ず、人の気持ちも考えずにやりたい放題好きにし(俺は絶対修行しない、でも力貸して)、更にずけずけと傷を付け、その上で「力を貸してくれる仲間」と楽観視しているから)
この未来には決して至れないらしい。
内面は違うと言われようとも、逆に問いたい。
どんな内面なら、こんなこと平気で出来るの?
と
