第70章 新天地
ケイト「私には…もう…どうしたって……手に入らないものだから――
だから…戦うよ?
その為なら…何度だって、いくらだって……
そこが、私の、全ての大本だよ…」
だからこそ――耐えられた
その声が、ケイトの背後で光が女神となり微笑みを見せた。
フィン「それこそが…『神聖』たる証、か…
参った…
参ったよ…
そこまで言われたら、認める他ない…(お手上げ苦笑瞑目嘆息)
でも、自分を責め過ぎないこと…大事にすること…そこだけは、頼むよ?」
ケイト「うん!」微笑
フィン「だからと言って頑張らないと、と気にするのもダメだ」
ケイト「き…気を付けます;(たじっ)
(何でわかっちゃうんだろう…;」
フィン「はぁ~;(腕組&嘆息)
(何で気付いてくれないんだろう…;」
ケイト「んと…」もじ
フィン「?」視線を向ける
その頃には、纏っていた光も消えていた…
悪戯に現れた、君を見守る女神か…?
ケイト「だから…頑張りが報われないとか、正しく理解されたりそう思われることが報いだとか…
そんなの気にしないで。
私は…ここにいれるだけで、共に過ごせるだけで…
一緒にいたい人と、同じ『時』を、一緒に過ごせるだけで…死ぬほど嬉しいんだ。
だから…この日々を、もっと噛み締めていたい…
我が儘だよね^^;
あはは…」
フィン「受け入れるよ…それが君の望みなら…」すっ←右腕を背に回す
だきっ←抱き寄せる
ケイト「うん…(じわっ)
ありがとう…^^//」ぎゅうっ&すりっ
抱き寄せたケイトが僕の背に腕を回して抱き締め、そのまま胸に擦り寄ってきた。
フィン「大好きなものを、守りたいだけ…か。
それが…幸せそうな姿…
家庭崩壊の中では、滅多に見られなかったからこそ…か。
敵わない訳だ………僕とは…誰とも…目指す方向も、力を入れるベクトルも、想いの高みも、違い過ぎる」
だからこそ…長く、幸せであって欲しいからこそ……正しき道を模索し、正しく理解させようと奮闘する、か…
たとえ…誰に理解されなくとも……
私個人の意思だ、と…
自分ならいくらでも耐えられるから^^
自分を他人事としながらでも、してでも…
一身に受けてでも…
覚悟が、重みが、違い過ぎる……
君が、自身の人生に課してきたものを正しく理解した――