第66章 穢れ
フィン「でも…」
ケイト「ん?」きょとん
フィン「ちゃんと気付けて…崩壊しないで乗り越えられて、本当によかったよ」安堵&微笑←2717,2718ページ参照
ケイト「ドキッ!)!//
…ありがとう///←俯き気味に視線を逸らす
んと、話を戻すけどね…
残酷だと感じるのは、元敵に共感ばかりするのは、それに至るまでの苦労や苦悩や葛藤もあるんだろうけれど、いくら力を貸しても悪人という偏見を改められずに、自分の思い通りになることさえ一度としてなく、自分が力を貸した「いい人とされる人」から幾度でも力尽くで妨害しかされないから、というのが一番大きかったみたい。
初対面が敵に対する彼の当たりは、いじめっ子やDVと何ら変わらないから。最初に危害を加えたと判断さえすれば、どんな行いをし続けても正しいとするも同じだから。
だから…どうしたって、傷が痛んで、気になってしまうんだと思う。
と言っても、これは私個人の主観で、人によっては違うんだろうね。
これだけ残酷な行いをしていても、「優しい」と、「裁きを与えられるべきでない」と、「いい人」だと主張する人だっているんだし…
本当…泣き寝入りさせられる人には…人権なんて、一ミリもないんだね。
まあ、それだけどうでもいいんだろうけどさ…
泣き寝入りさせている側は、自分の理想だけが叶っているんだから。
その為に、力を貸した人達の理想は、叶えるべきではないんだろうね。
都合が悪いから、意にそぐわないから、理想と反するから、好きにできないから、聞こうとすらもしない。
理想通りに事を進めることしか、自分達だけが平和に暮らすことしか、頭にない。
もうあれを…いい人とは言わないよ。
今も力で泣き寝入りさせられている、踏み付けにされている人達への、無視だから。
ああいう人達の境遇を味わったのは、その残酷さや凄惨さを理解できて、守る為だと思うから」
フィン「随分と熱が入ってるね」
ケイト「経験が経験だったから…
どうしても重ねてヒートアップしていっちゃうんだと思う。
あの当時の憤りや怒りも…本人ではないの、わかってるんだけどさ…
とても…冷静ではいられなくなるんだ。他人事とはどうしても思えない。嫌な思いをさせたならごめん(お辞儀)
でも…それでも……
私…彼が好きだって人を全員敵に回してでも戦うよ」真剣
