第66章 穢れ
ケイト「私の見える範囲内は社員達の環境を全て整えた。
これ以上は無理だという壁に突き当たったのだが…
それに応じ、お前達に一つ頼みがある」
各部署のリーダー(部署内の纏め役)と班長(部署内にある班の纏め役)達を集め、社長は言った。
ケイト「社員の働く環境は、社員に全権を一任する。
社長では見えないものもある。
私は私の見える範囲内でする、だから手の届かない所は任せた。頼む」お辞儀
『!!!!!!!!!!!!!!!????????;
(それ一番渡しちゃいけない奴うううううううううううう!!!!!!!!;』真っ青
後に…社員による、社員の為の、社員の環境作りの基盤が徹底された。
人から見える環境だけではなく、個人個人に合わせた環境作りが大事。
となった瞬間である。
社員達からすれば…滅多に頼られないし、頼まれないので非常に嬉しい、頑張れる。
ケイト「概ねは私が何とかするから。
細かい部分はお願いね?」
『はい!!!(キラキラ)
(やっと頼ってくれた!!』ごおっ!
ケイト「でも無理はしないでね?」
『はい!!!!』
だが……なめられやすい。
それを諫めるのは…会社設立当時からいたリーダー格、及び班長達である。
「寮に家族ごと住んでいいと体制を整えてくれたのは誰だ!?」
「休日以外の休みを全て有休制にしてくれたのは誰だ!?」
「俺達の環境をここまでによくしてくれたのは誰だ!!?」
「日毎に給料を渡すようにしてくれたのは誰だ!?」
「俺達の意見を、譲れない部分以外全て譲ってくれたのは誰だ!?」
「今ここで働けて、沢山食べれて、嬉しいと、楽しいと思えるのは誰が作ってくれた!!?」
ケイト「よ、今日も元気にやって
「「「たかが下っぱ社員一人の為に自ら進んで動いて下さったのは誰だあああああ!!!!?」」」
『社長です、押忍!!!』
「「「わかってんならなめた真似してんじゃねええええ!!!!!」」」
『押忍!!!!!』
ケイト「え、何これ…どういう状況?;」たらたら
「「「気合い入れてました!!押忍!!!」」」
『押忍!!!!』
ケイト「?????」
結果…利益のうなぎ登りが続いていった。
「いいか!!?社長に地獄巡り(謝罪回り)に付き合わせんじゃねえぞおおおお!!!」
『押忍っ!!!!!』
団結力は深まるばかりだった。
