第66章 穢れ
違う部署へ迷惑をかけた際
ケイト「さ、一緒に謝りにいこうか^^」
『ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!』
リーダー「気を付けえええええええ!!」
『押忍っ!!』ざっ!!!
リーダー「見送りいいいいいいい!!!」
『押っ忍っっ!!!』
ケイト「あはは、ありがとう^^
いってきまーす」
「いっ………いってきます…………」涙&真っ青
テロップ『社員の精神状態は地獄である』
同じ部署内であれば仲間内で済ませられるのですっ飛んでは来ない。
が、それ以外の全てで社長がわざわざすっ飛んでくるので………
『畏れ多いいいいいい!!!』
らしい。
しかし社長からすれば…
「家族のように思っているよ。
だからミスをした時、家長として謝りにいかないわけにはいかない。
だろ?」
結果……
ものすごく慕われている。
一度やめた後に戻りたいと主張された時も…
他所での不満をぶちまけてもらい、黙って頷き聞き入れる。
そして受け入れる。
ケイト「以前と同じように、寮に家族全員で住んでいいぞ。
以前と変わらず2世帯までなら住める4LDKだし、手は回しておくから」
「はい!ありがとうございます!!
失礼しました」
ケイト「あ、待って。あと一つ」
「?はい」
ケイト「おかえり^^」
「……(ぽかーん)
(うるっ)
はい…ただいま、戻りました」ぼろぼろ号泣
『兄貴いいいいいいいいいいい!!!』
ケイト「へ?」きょとん
信頼を集めているなど本人は知る由もなく、人心掌握と影で言われてもそれとは明らかに一線を画している。
というのも…他人の流れや動きを思いのままに誘導するのではなく、本人の意思を尊重し、本人の動きたいように、自由に動かさせているからだ。
早い話、決して意のままに操っているわけではない。
ケイト「とっとと帰れ!!」
『ひっ!』電話
ケイト「そして!お前の妻と子を目に焼き付けてこい!!」
『…は…はいっ!!』涙目
ケイト「とっとと帰れ!!」
『はい!!』
ケイト「今後は上司に言えば事足りるようにしておく、今日の残りは有給だ!
通達しておくから覚悟しておけ!」
『はいっ!!!ありがとうございます!!』
その日、直帰して無事、新たな家族誕生に立ち会えたという…
それは伝説となり以後残り続けた。