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Unlimited【ダンまち】

第64章 新たな指摘





アスフィ「何故…そんなにも?」

ケイト「加害者を殺していい。
そう法令で明文化して定まると、どうなるかわかる?

被害者だからと、被害者は殺していいことになる。
が、殺された遺族や友人達もまた、それを殺していいことになる。殺された被害者として、殺せてしまう。

親や子を殺した相手を前に、許せるか?
許せない。許さない!


免罪でも殺され、口封じの為に殺し、加害者が被害者だと主張したり等々でいくらでも誤魔化せてしまう。

いくらでも殺しが正当化されてしまう…
虚偽の証拠も作る、頭の回る輩だっている始末だ。

終いには全人類死滅するぞ。


だから定められてないし、されるとしても正当防衛まで…とされているんだ。



あんな考え無しと、同じ土俵に勝手に乗せてはかるな。

『それをやっている意味を考えろ』と言っているんだ。
「今(作中の中のみにおいて)」はまだ、復讐してくる人が現れてないってだけだ。



殺しの業は、深い。

殺すことで世界が救われると『わかっていない時点』で殺した。
超直感も何もない、怒りに我を忘れて、だ…

殺しの内容は、『世界を救うこと』を天秤にかけた上でじゃない。苦悩も考えも何も『無い』。
ただの怒り任せの八つ当たりだ。


たまたま世界を救う結果に繋がったから、そうなっただけだ!
もし繋がらなかったら――お前は『ただの人殺し』だぞ!!

結果さえよければ、それで全てが『いいこと』になる訳ではない!



その行動の意味も、招くことも、何もわかっていない。
自分だけじゃない!仲間も、家族も、全てを危機に貧させる所業だ!!

殺しは、お前が考えるほど軽くない!!

先に何が待っているか考えろ!!
家族や友人を殺されて黙ってされるがままの奴なんているものか!!!
黙って復讐も何もしない奴がいるものか!!!
仲間や家族を、お前の軽率な行動で巻き添えにする気か!!?


1度やって、そこでブレーキかけようと努力できなきゃ!また、また、また、またって繰り返す!
ブレーキが緩む!繰り返すまでの時間も短く!頻度も増してゆく!!気付いた時には取り返しのつかない事態にまで発展している!!!

そうなってからでは遅いんだ!!なったら終わりなんだよ!!!

そう伝えた所で、いくら説明した所で…理解を決して示さなかった」
アスフィ「そういう人です;」嘆息


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