第63章 新たな来訪
あわあわ、あせあせと
両掌を前に出しながら左右に振るそれに、私は微笑んだ。
「いつでも延長できるようにしておくね」と一言添え、働き口の紹介を後ですることになった。
モコナ「?何で今から働き手の紹介はしないの?」
ケイト「言ったろ?
ここは貿易と観光の中心地。
まずは観光していって、普段の空気を知ることから始めてくれ。
今日は休日で、明日が仕事。
逆の人もいて、皆で交互に、交代交代でやってるんだ」
ファイ「なるほどー♪皆で回していってるんだね」
ケイト「そうそう」
小狼「あの。働くとしたら…できれば俺は戦闘系が」
サクラ「私は………」う~ん&あせあせ←必死に考え込んでいる
周囲(可愛いなあ…)ほっこり&微笑
ファイ「俺とサクラちゃんとモコナは、喫茶店をやってたことがありま~す♪」
ケイト「なるほど。
ならそちら志望ということで話を通しておこうか。
あ、こちらでは15歳以上が成人で、14歳以下は学生という決まりだ」
小狼&サクラ『!!』
ケイト「学生は学舎に通わなきゃならないんだが…
ってどうした2人共?!;
顔真っ青だぞ!!?;」
小狼「その…俺、と姫は…14歳です;」たらたら
ファイ「あー…;
つまり、小狼君とサクラちゃんは働けないってこと?」
黒鋼「こればっかりはしょうがねえだろ」
ケイト「いや、できなくもないよ?」
『え?』
ケイト「留学生ってことで話を通しておけば、14歳ならまだ研修として試しに働くこともできるはずだし、給料も貰えるはずだよ。
2人の誕生日は…?」
サクラ「んと……確か、4月1日です。
小狼君は?」
小狼「えっと…俺も、同じです」
ケイト「そっか。
今は6月下旬だし、問題ないな」
モコナ「モコナはー!?」
ケイト「えっと…まずは年齢から;」
モコナ「わからなーい!」えっへん!
黒鋼「威張っていうことか;」じと目
ファイ「侑子さんに聞かないとだねー^^」
サクラ「モコナちゃん、侑子さんとお話しできる?」
モコナ「うん!任せて!」
ケイト「とりあえず…
戦闘系、喫茶店系ということでも、実際の職種は色々あるんだ。
黒鋼とファイは役所、小狼とサクラは学舎に行って?
過ごす為に必要なお金は渡しておくから」←小狼へ渡す
小狼「あ、ありがとうございます!」
黒鋼「それより雑誌だ」