第63章 新たな来訪
モコナ「?え?」
ケイト「力に溺れた奴は、必ず強い輩を打ち倒しに狙ってくる。
弱い輩ばかりでは他愛無い、歯牙に掛ける価値もないと軽く見て
敵う相手をねじ伏せることに躍起になるだろうから」
黒鋼「待て」
『?』
黒鋼「神の力って何だ…?」
ケイト「ああ。この国は0から私が作ったんだ」
『!!?』
ケイト「神の力で。皆の協力もあってね」
黒鋼「!そんなわけ
ファイ「黒りん」
黒鋼「あ?!」
ファイ「…強ち、嘘でもないみたいだよ。
だってさ…到底説明できないことばかり起きてるでしょ?
ほら、あれ」
指差した方向には、下から上へ上っていく水流。
神技術で完成させられたそれは、重力などという理を容易く超越していた。
急流すべり、ウォータースライダーでもあるそれは…数々の歓声と笑顔と行列を呼んでいた。
それを見るや否や、目を見張っていた。
サクラ「…凄い!」
小狼「はい…まさか……」
ケイト「ああ。全部本当だ」
黒鋼「にわかには信じがてえが…
それ以外に頼りがいねえのも事実だ……)←顎に手を当て考え込む
乗っかるしかねえか?」ぽつり
ファイ「だねえ」
モコナ「甘えさせて~!」
ケイト「ああ。いいぞ。
元より、お前らは私の恩人だ^^
前は、礼の言葉しか返せなかったからな。
ほい」
『?』
モコナ「これ、なあに?」
ケイト「ああ。
特別サービス券だ。
宿についても予約しておこう。どういったのがいい?」
ファイ「あのー…そもそも俺達、どういう宿があるか知らないんだけれど」
ケイト「あ、ごめん;
大まかに分けて…
和風、洋風、どっちがいい?」←部屋のカタログ見せる
黒鋼「どっちでもいいだろ」
モコナ「ちゃんと考えてよー!」ぷんぷん
黒鋼「……この中だと和風だな」
モコナ「モコナはねー!皆といれるならどこでもー!」
黒鋼「それ言いたかっただけだろ;」
モコナ「えへへー♪」
小狼「どちらがいいですか?姫」
サクラ「えっと…どちらでも…
ただでさえ優遇してもらっているのに…なんだか、申し訳なくて」あせあせ
ファイ「じゃあ適度に空いている方でー」挙手&微笑
ケイト「ちょうど和風の部屋が空いているから、そこで1週間分取っておくね。
何なら一か月でも取っとく?延長できるよ?」
小狼「わ、悪いです!;」あせあせ