第61章 新たなる発展
神「だから…あなたは彼と徹底的に合わない、いい人なのにとか言われようとも。
いい人だと主張することで、あなたの良心を突こうとしている。
そればかりか、多人数で「そんな人ではない」と意見を押し付け、日本人特有の流されやすさを利用しようとしている。
作った方も作った方だけれど、本当にその通りにある方もある方よ」
ケイト「……なるほど…
3つ目は?」
神「3つ目は…
詭弁」真剣
ケイト「へ?何それ」
神「詭弁とは…間違っていることを、正しいと思わせるようにしむけた弁論のこと。
道理に合わないことを正当化し、言いくるめる議論のこと。
一見正しそうに思えるけど、よくよく考えると成立していないのが詭弁。
弁の立つ人が詭弁を弄すると、詭弁だと気付けない。
言い直すわね。
3つ目は詭弁。
彼の言葉はどれもが口先だけ。
全て自分の為であり、保身の為ばかり。
相手の為に考えたり、思い悩んだ上ではしないわ」
ケイト「う~ん…でも、リボーンや炎真の時に悩んだことが
神「あなたは何を見てきたの?」
ケイト「へ?;」
神「彼が言った言葉を思い出して。
何で言い出さなかったのか、そうリボーンを責めた。
彼は今まで、知ろうと歩み寄らなかった、聞こうとしなかったという自身の言動も棚に上げて。
彼が炎真のことで悩んでいたのも、「父さんがそんなことするなんて」という勝手な偏見と失望よ。
彼は今まで…人と向き合おうともしない。知ろうともしない。
その割に知った風に言う。只管に思ったことだけを言い、どう感じるかも考えない。
言動にも態度にも示さないのに、ただ言うだけ。それも無責任に。
言いたいこと…わかる?」
ケイト「……なるほど」
神「彼は…ボンゴレは継がないと主張する割に、ちゃっかりリングとナッツは手放さない。
ボンゴレからの恩恵は受けるが、自分以外に継承者はいないことから取り上げられないことがわかり切っているから。
だから彼はそんなことは露程も悩まないし、ちっとも申し訳ないとも思わない、思ったことなど一切ない。
ましてやボンゴレへ返さないこと、取り上げられないことに疑問を感じたことなど一度すらもない。
彼の言葉は…どれもが建前、と言うより「嘘」と言っても過言ではない。
そう言い切れる程に、無責任に言いたいことを言っているだけ」
