第61章 新たなる発展
ケイト「彼が命を捨てようとしてる獄寺へ向けて言った言葉も?;
「ふざけるな!何のために戦ってると思ってんだよ!また皆で雪合戦するんだ、花火見るんだ!だから戦うんだ!だから強くなるんだ!
また皆で笑いたいのに、君が死んだら意味がないじゃないか!」って台詞は?;
憤りとか、相手を想うのもあったような気が…;」
神「純粋な「相手を大事に思うが故の想い」『のみ』からではない。
彼自身もまた、「楽しみたい」という下心がある。
そして「先がある」、「未来を信じて、本来ならば「したくもない修業」をし続けている」。
それらの大前提の上からでの怒りや想いでしょう。
本当に心からそう思っての言葉なら、あなたのように言動に出る。
修業や努力を戦う時期が終わった途端やめて投げ出すこと、ましてや怠るなどできるはずがない。
やめれるはずもないでしょう。
本当に大事であればあるほど…力に磨きをかけ、大事なものの危機に備えるのは当然です。
彼と来たら目の前に危機が現れない限り、いえ…現れたとしても修業や努力からは逃げ、全て息抜きに走るのだから。
最後あたりになれば…
所詮は武器の性能任せで、修業らしい修業をしないまま勝ち
そして修業を持ちかけられれば逃げるだけという言動を常に続けていたし…
ヴァリアーでの時、未来での時のような修業は金輪際皆無だったこと。それが論より証拠。
彼にとって一番大事なのは、自分のこと。
自分が楽しむこと、自分と仲間だけが平穏無事であること。
自分にとってただただ都合のいいことばかりが起きる現実。
だから元敵や敵へ気に掛けることはない。謝罪も悩みも、悔いもしない。
自分の居場所を守ることが人の居場所を奪うことであっても、悩みもしないし止めはしなかった。
ザンザスの件でもまた…奪った張本人である彼が分も弁えず救いにもならない言葉を吐き掛けて傷付け、心を踏みにじった。
彼にとって日常を送るにあたって大事か、それが分かれ目よ。
大事でない人でも、守る時はあるでしょう。そこには確かに善意があるわ。
でも…それで持ち上げられることもまた下心に含まれている。
周囲から凄い奴だ、いい奴だと持て囃され、称賛を受け続けること。
いい気分を感じ、酔いしれている。
それらと、責められないこともまた、彼は「普通(日常)」と認識している」
