第61章 新たなる発展
フィン「ケイト…
たとえ、どんなに地獄落ちから救いたくても、必死に教えたとしても…
結局は、本人次第なんだよ。
された時…
殺しの重さを理解した後の彼の反応を、見ただろう?
白蘭の為だなんて嫌だと、頑なに修業と償いなんてやるまいと、生涯貫き続けた。←2328~2337ページ参照
本人が望まなければ、自分から動かなければ、何の意味もない。
有り難迷惑でしかない。
無理にやったとしても…どちらも、辛いだけだ。
さて……
君は…どうしたい?」
ケイト「救わない!」全て濁点付き
苦渋の決断だった。
無力感に苛まれる。
知っているのに助けられない苦痛が叫ぶ。
嫌だと叫ぶ心に…荒れ狂う奔流の如き感情に、激情に…再びケイトは咽び泣いていた。
ケイト「ひっく……うぅっ!
だから…だから、二つ以外、無限の全部が、地獄落ちなんでしょ?」濁点
フィン「……ああ……そうだよ…
どうにかできたのは…本当に奇跡のようなものだ。
2つあるだけで十分過ぎるぐらいだと言っても過言ではない。
本来、彼はどう在っても地獄落ちになる。
そんな性格を、前世(ボンゴレ初代)でも、今世でも、生まれ持っているのだから。
ケイト……僕達にできるのは、どう向き合うか。
それだけなんだ。
死と同じで、絶対に揺るがない。
自分から向き合わないと、動かないと、何の意味もない。
ただ、それをして平気でいられるか…
彼は平気だった、そういう『生まれ持った性格』なんだ。それだけなんだよ」
ケイト「そんな人、出会いたくもなかった!!
知りたくもなかった!!!」濁点付き&慟哭
フィン「………僕も…同じだよ。
けれど…そこには、何かしらの意味がある。
繋がっているんだ。その先へ…
僕が、君と出会えたように…
神様は…学ばせる為に、自覚させる為に、そうしたのだと思うよ?」
ケイト「……っ…(涙目&歯噛み)
ん(頷)
知ってる;」ぐすん
フィン「頑張れ。
あとは…どう折り合いをつけるか、それだけなんだ。
でも…君のそれは、大事なことなんだよ(なでなで)
人が人であるために、欠かせないことなんだ。
だから、捨てたりなんかしたらダメだ。たとえ、どんなに辛くても…
大丈夫…君が満足するまで付き合うよ。
君が…その痛みを乗り越えられるまで…」