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Unlimited【ダンまち】

第61章 新たなる発展





フィン「頑張れ。

後は…乗り越えるだけだ」

そう諭すように言い、撫でると…ケイトはそれに頷いた。


未だ、ケイトは僕の胸へ顔を埋めたままで…涙に濡れ続けていくのを感じた。



自分と向き合わなくてはならない。

漠然と自分を大事にするだけでは、意味が無い。
感情も、心も、何に重きを置くかも…きちんと自己理解を深めた上で、大事にしなければ意味が無い。

その上で、好きな所も…好きでない所も…それらと向き合い、付き合い、抱えながら…乗り越えていく。


それが人生であり…生きていくに当たって欠かせない、避けられない…必要なことなんだ。



フィン「ケイト…得心は…?

行ったかい?それとも……」

ケイト「行った…
受け入れられるはずがないことが…よく、わかった。

わからない方がおかしい、そう想うのは…この経験があるから。


だから…フィンが言うように、引っ込みがつかない。つかなくて当たり前なんだ。←2481ページ参照
奪われた経験がある側からすれば、大事な人が殺されたこと…それを「いい行い」と捉えろって、言われるのと同じだから。

フィン…気付かせてくれて、ありがとう。
でもね…最初に一気に言ってよ!;滅茶苦茶悩んでたよ!;苦しかったよっ!!;;」ぐすっ

フィン「はははっ^^
済まない。

君の為にも、考えを纏めるのは大事だと思ってね。
君の中にも、僕と同じ…仇への嫌悪感があるはずだ。それも…同じことをされての。
その実態を、ちゃんと理解できたことが…僕には何よりも嬉しいよ」微笑

ケイト「~~~~~っ!;

だから大好きなんじゃんか!;」ぎゅむううううう


フィン「^^

僕もだよ…
それほどに、彼のような「得手勝手な人間」に対しても…地獄落ちすることに涙し、痛み、哀しむことが出来る。

そんな君を、誇りに思う」
ケイト「私だってフィンのこと誇りに思ってるうううう;;
何より誰より大事に想ってる!;;

わあああああんっ!!;;;;」

フィン「ふふっ…

ありがとう、嬉しいよ^^//」

不意に、僕の目にも涙が滲む…

理解されたこと、そう想われたこと、愛が深まったこと…
その全てが、心地よく…嬉しい。


だが…


『………・・』じいいいいい

フィン「…;」

ケイト「ひくっ」

3人からの眼が痛いことには、苦笑する外なかった;


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