第61章 新たなる発展
アスフィ「あの世での…裁定ですよね」
ティオナ「うん。
魂の位わけだよね、この世で産まれてから亡くなるまでの言動から」
リュー「死んだ後、あの世に戻されるのでしたね。
幽界で霊体と魂に分けられてから」
フィン「ああ。
だから…引っ込みがつかない。つくわけもない。
逃げられるはずもない。
だからこそ…苦痛以外のなにものでもないんだ」
ケイト「ごめん…なさい」ぐすっ
『?』
ケイト「神様、ごめんなさい。
鬼神様、ごめんなさい。
私…わかってなかった。
私が、間違ってた。
いい人だなんて…間違いだった!」号泣
フィン「……
彼は…責められる謂れなんてないと思っている←2330ページ参照
君は…
「皆にできていることができない。皆、いい人だと彼のことを思っている。
私は…おかしいのかな?」涙
そう言ったけれど、それは違う。
本当に大事なのは…
そうして……個人の痛みに、痛むことができることなんだ。君が今やっているように…
人の痛みを見、見ようとし、聞こうとし、悲しむことができる。
そんな君だから…僕は、君に惚れた。君以外いないと思った。
彼は…普通にいい人なだけなんだよ。
ただ根がいいだけで
ケイト「わかってる」
フィン「敵の心や感情なんて、見ていない
ケイト「わかってる!」
フィン「だから君や僕の仇と全く同じことをやって、平気でいられ(ぐいっ!)←ケイトに正面から両肩を掴まれ背後へ押される
うわっ」
どさっ!←フィンが仰向けにケイトから押し倒される
フィン「……ケイト…?」
ケイト「わかっ、てる……」ぷるぷる震&涙←つっかえながらも言う
フィン「…彼は、殺したことで変えようとは思っていない。
少なくとも、そう感じはしない。気に止めない人なんだ。
ケイト「わかってる!!」
フィン「そういう性格なんだよ」
ケイト「わがってるんだ!!
それでも…けど」
フィン「ふっ)…←目を細め笑いかける
救いたかった。
そう、言いたいんだろう?(なで)←ケイトの後ろ頭へ右手を回し撫でる
でも…彼は、そんなことを気にしない人なんだよ」
ケイト「いい人だと……思おうとした。
思いたかったんだ!
思いたかったんだっ!!」
悲痛な泣き叫ぶ声が、つんざくように1室に響き渡った。
波音など引き裂き…僕達の耳朶へと……