第61章 新たなる発展
フィン「……不思議だね…」
ケイト「へ?」
フィン「…馬鹿馬鹿しく感じる。
実は頑なに突っ撥ねようとしていた。
彼の肩を持たれるのなら、即座にでも」
ケイト「知ってた(くす)
私でも…そうしてたと思う」
フィン「…そうか……(ぽり)←頬を掻く
人として大事な感情は…そういうことへの忌避かもしれない。
でなければ…一線を気付かず越えてしまう」
ケイト「だね…
悪気なく、気付かぬ内に傷付けたり越えてる場合もあるから…気を付けないと。
後は…人の心に寄り添い、痛めるように。かな^^」
フィン「…ああ(苦笑&頷)
(お見通し、か…」
ティオナ「あのね…今だから自白するけど……」
ケイト「ん?」
ティオナ「ケイトさ…
私が、同族を一杯殺したことを知った後…言ってくれたこと、覚えてる?
あの時…
ケイト『大丈夫だよ…私は、ティオナのことが大好きだから^^
今、その過去も踏まえた上で、ちゃんと今を生き抜こうとしている。
逃げ出せるのに、投げ捨てれるのに、せずにちゃんと戦って、生き方を見つけた。そして今も貫いている。
だからさ…ティオナは、立派だと思うよ。
家族として、誇りに思う^^』
ティオナ『っ』
ケイト『ティオナ…
ティオナはさ、殺しの重さから逃げずに立ち向かえる、最高の人だよ』
ティオナ『ぅっ;』ぼろぼろ
ケイト『だから…大丈夫だよ^^
大好きなのは、どう在っても変わらないから』微笑
一片の曇りもない、そういう笑顔を向けられてさ…
普通、怖がるんだよ?
命を奪える側だって、そういう力持ってるって、畏怖するんだよ?
でも…そんな態度の変化なんて、一度も無かった。
それに……どれだけ救われたかなんて…知ろうともせずにさ…
その人へかけた恩を笠に着ようだなんて、全然しないしさ。
力を貸したり、守ったり、愛して、くれたりっ;;
そういうの…当然のことのように、してくれるから……
何より…ちゃんと、見てくれるから。真剣に、考えてくれるから……
だから…ありがとう……
私…ケイトのことが、大好きっ;
我が儘で、押し切る形で…重婚させちゃって、ごめんね」
ケイト「大丈夫だよ…その気持ちだけで、十分嬉しいから^^」
ケイトはそう笑いかけながら、ティオナの頭を撫でた。
すると今度はリューが言い出した。