第61章 新たなる発展
アスフィ「あなたを見る目なんて…変えるわけないじゃないですか……
あんなに寄り添ってくれる人に。
助けたいと、無償で助力してくれる人に…そんな真似、できるわけがないでしょうっ!
私は…あなたのような人に会いたかった!
小さい頃からの夢だった!
夢だったんです!!
あなたみたいな人に、連れ出されることがっ!!(ぼろぼろ)
そんなあなたが、気丈に振るいながら…あんなに……
あんなにっ…
重いものを、隠して背負っているだなんて…
思いたくなかった!
隠しているはずがない…嘘を付けない人だから…そう信じて!!
いたのに…っ!
馬鹿に…しているつもりが無いことなんて…百も承知です(震&涙)
でも……お願いだから…お願いですから…っ!
私達が、支えたいのだということまで…忘れないでっ!!
あなたが、私達へそう在りたいと願うように…私達もそう在りたいんです!
それを無視しないで!」
なで←ケイトがアスフィの頭を撫でる
ケイト「ごめん……
ごめんね…アスフィ……
そんなに追い詰めることになるなんて…思いもしなかった。
自分でどうにかするんだ!自分で終わらせるんだ!私が蒔いた種なんだから!って…
……そればっかりだった(俯)
そんなつもりなんて…これぽっちもなかったんだ……
十分……支えられているんだ…私は」
アスフィ「!」顔を上げケイトの双眸を見据える
ケイト「これは本音だよ。
これ以上を求めるなんて…贅沢だと思っていた。
ただでさえ、過去も傷も関係なしに受け入れてくれる。その存在が、すぐ近くにあるだけで有難いんだ。
私には…よくわかる。
そんなこと…一度としてなかったから……
だから…贅沢をしたくなかった。
贅沢に慣れてしまったら…もっと、もっとって求めてしまうだろう?
その内、負担が劇的に増えていってしまう。
私は…これ以上、かかる負担を増やさせたくはなかったんだ。
皆には…皆の生活があるから。そこに更に…重しを増やしたくなかった。
それだけなんだ……
その私にとっての良かれと思ってのことが、他の人にとっては変わるのにさ…
(俯)ごめん……
どう思うのか、聞いたことがなかったね…」
アスフィ「いいえ…
いいえっ…」ぽろっ
再び不意に涙が零れ落ちるも、私は気にせず言葉を続けた。