第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
「あら、美玖、素振りは終わったの?」
母の美紀が呟いた。
「まだ、終わってない・・少し休憩よ。」
美玖が美紀に向かって呟いた。
「あら、そう。」
母の美紀がポツリと。
美玖は、部屋に戻るや冷蔵庫にある水を口の中に含んだ。
「さてと、もう一度行きますか?」
美玖は呟き、庭で日本の木刀を振るった。
美玖は、最後の時間の間木刀を振って汗を流した。
「あ、朝ごはん出来てるんだ。」
食堂に顔を出した美玖が呟いた。
「その前に、シャワーでも浴びてきなさい」
美紀が美玖に向かって。
美玖は、部屋に戻っては着替えを持って浴室へと足を運んだ。
「いつから、木刀を振るようになったのかしら。」
美紀が美玖の背中を見つめながら呟いた。
「ふう、汗を描いた後のシャワーは良いわねえ。」
冷たい水が
美玖の体を流れる汗を流し美玖の体を清めていった。
「渡辺流奥義、風神走破斬!」
美玖は叫びながら腕を振るったのだが、今は風が吹くことはなく浴室内に美玖の叫び声が響いた。
「美玖、ご飯出来てるわよ。」
脱衣所から、はは 美紀の声が聞こえた。
美玖は、浴室から姿を現すや水滴をタオルに吸い取らせては普段着を見に纏っては台所へと足を運んだ。
「おまたせ。」
美玖が呟き、椅子に腰を降ろした。
「ところで美玖、渡辺流奥義って何?」
美紀が美玖に。
「え? あ、うん今度の撮影の時のセリフ。」
美玖が美紀の問いかけに答えた。
「そう、それで何時に小牧さんの家へ行くの?」
美紀が美玖に尋ねて。
「うーんと電話をしてからになると思うし、その前に事務所へ寄って行くから10時ぐらいになると思う。
美玖が答えた。
「あらそう? 小牧さんには失礼のないようにね。」
美紀が美玖に。
「それは、わかってるわ。」
美玖は呟き、自分の部屋へと戻って行った。