第1章 幼少期
「流石信長の妹君、利発そうな愛い女子じゃの、滞在中は妾の息子達とも仲良くしておくれ」
いつの間にか義姫様が目の前に来てて驚いた
ぎゅむと抱かれ頭を撫でられました、笑顔が凄く美人です。
何となく、お二人の雰囲気って未来の政宗っぽい
暴走馬に乗ってレッツパーリィなあの政宗はこの美形なお二人の良いところを持って生まれたのね
この世界の、美男美女の両親から生まれる武将は、顔面偏差値が凄いサラブレッドだよね。
「滞在中は我が家だと思ってゆっくりしてってくれ」
「ありがとう、ございます」
挨拶を済ませ用意された部屋で寛ぐ
ふー、結構長く陸路を馬に乗ってたから気持ち的にだるだる。
ん?誰か近付いてくる?この気配はさっきの
「お市や、ちと良いかえ?」
「義姫様?」
「其方に会わせたい子が居ってのう、入ってお出で」
義姫様が優しく声をかけた、入り口から私と同じ年の頃くらいの男の子が3人と青年・・・?
義姫様の隣にちょこんと座る眼帯をした子と面差しが似てる子3人のチビッ子と少し後ろに座った青年が頭を下げる
「この子は梵天丸、弟の竺丸に、この子達の従兄弟になる時宗丸じゃ、そして・・・」
「梵天丸様付の片倉景綱と申します」
片倉・・・景綱?
あー!この厳ついお顔の面影は未来の小十郎さん。
政宗の代から代々当主が小十郎と名を与えるんだっけ。
「初めまして、市です、宜しくね。此方は市の付きの黒羽と雹牙」
私の紹介に2人も頭を下げる
ん?梵天丸さまと時宗丸さまが私の顔をじーっと見詰めて・・・
「市が、あのおっさんの妹なのか?」
「似てないねー」
「これ!梵天丸、時宗丸!」
はははは・・・おっさんて、絶対兄さまだ。
景綱さま、申し訳無さそうに頭を下げなくてもいいよ、竺丸さまは分かってないのかきょとんとしてるけど