第1章 幼少期
「兄さま、義姉さま」
「む?」
「あら、市・・・それは?」
先日、堺に行った時に買った2人へのプレゼント。
迷いに迷って、ちらっと見た珍しい南蛮のお店で発見したのです。
小さな金細工をブレスレット風に私がアレンジして作りました!
ペアに、同じく作るのは苦労した。
「手首の所に着ける装飾品、兄さまとお揃いに作ったの」
義姉さまには深い紫の石を、兄さまは悩んだけど紅い色の石を1つずつ入れてます
「まぁ・・・綺麗、ありがとう市!大切にするわ」
「ふん、受け取っておく」
兄さま、膝の上に私を乗せて撫で回すの、ちょっと・・・
照れ隠しなんでしょうが普通にびびった。
「お市様はお優しいですねぇ」
くすくすと光秀が笑ってる、今度は光秀にもお土産を買ってこようか。
余談ですが、先日訪問した弘元様と国親様
意外なとこで尼子のお爺様と豊臣からもお祝いの品が届いたそうです。
まだ行ってない国からも勿論。
落ち着いたら今度は東国に旅に出なくては。
黒羽と雹牙を先生とした武芸も身に付けていかないと。