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闇に咲く華

第1章 幼少期


武器はきっと黒羽か雹牙に聞けばどこにあるか教えてくれるよね。
ついでに忍流の体術とかも習っておこう
色々吸収できる年齢だからこそやりたい事が沢山だ。

兄さまが自室に戻られてからさっそ早速動きやすい着物に着替えて鍛練の準備ですよー!

黒羽に教えてもらった道場に足早には走って行くと倉を発見
兄さまが武器の置いてる場所って言ってたとこかな?

すぱーんと戸を空けてお目当ての薙刀を見付けたので掴み立ち上がった所で日を背にしてたので陰が射した

おや?
この時間誰も来ないって聞いたんだけど?
黒羽も雹牙も席外してるし

迂闊に近寄れないから少し距離を取って相手を確認する。

「貴方、だあれ?」
「ああ、すみません私は・・・彦太郎です」

長い銀髪をゆったり流す美青年、彦太郎くん。
その見た目で織田に居るなら一人しかおらんやーん
本能寺の変態アケッティーじゃあありませんか兄さまー!?
何で君が城に居るのか問いただしたい。

頭の中でちょっとパニックおこしつつ、まず自己紹介しなきゃね

お付きの警護さんも居るみたいだし身分は高いのだろう。

「織田信長が妹、市です。あなたは?」
「これは失礼しました・・・姫様でいらっしゃいましたか」

会話終了。彦太郎くんは何か面白いのかニコニコしてるけど。
とりあえず、私は薙刀の練習をしたいので鍛練場まで武器片手に歩いていく

「お市様は武芸をされるのですか?」

おお?彦太郎くん付いて来てたのか。ちょっと嬉しそうだね君。
女の子顔負けの美貌が羨ましいよ。

「少しでも兄さまの、織田のお役に立ちたくて、強くなりたいの、変?」

問を返せばきょとんと、うん可愛い。
じゃなくて、まあ、覚えてた方が害は無いですしねぇ、と構える。
武芸は構えと素振りから!
もう少ししたら雹牙あたりが師匠として稽古つけに来てくれるからそれまで身体慣らしですよ。

「私は、」
「?」

端正な顔に憂いを帯びて長い髪の毛が俯いて顔を覆う

「怖いのです、人を斬る度に、血を見ると気分が高鳴り悦んでいる自分が・・・とても恐ろしい」

瞳が揺れて、眉間に皺がよって、心で何か悩みがあるのだろうか?

「私は本当の化け物に成ってしまうのではないでしょうか・・・?」
「彦太郎」

私は一歩彼に歩み寄り片手を取る、武芸をやってる手だこの方は
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