第1章 幼少期
ちょっと美貌が、視線が痛いのは気のせいだろうか?
今、豊臣ってどのくらい力あるのかな、てか今城主なのかな秀吉さん?軍あるの?若いけど元服はしてるね。
今身バレして捕まったらヤバくないかな、しまったそこまで考えてなかった。
見た目で家紋付いてるもの着てなくて本当に良かった!
「ええと・・・」
言い淀んでいると一陣の風が吹き一瞬目を瞑ったら黒羽と雹牙が目の前を遮って居た
「深く追求するのは止めて頂けませんか?竹中半兵衛
とても大切な御身なので」
ゴンッ
「っの馬鹿か!一人で勝手に行動して!」
「ごめんなさい、痛い・・・」
「・・・忍が主にする行動じゃないよね?」
はい、雹牙にチョップされて説教食らってます。頭を押さえて涙目。
これは私が悪い、無用心にも程がありました
二人が来なきゃ私捕まってたかもしれないのだもの、これは本当に考えが足りなかった。
私達のやり取りを見てアホ臭くなったのか半兵衛さんは溜め息ひとつ
「何だかやたらと警戒していたこっちが馬鹿みたいに思えてきたよ織田の姫君?」
「市の事、知ってるの?」
「西に供を連れて出たくらいかな?身なりを見て、鎌かけたつもりだったんだけど当たったみたいだね」
「市のばか・・・」
織田の姫君、って所で秀吉さんと慶次さんがめっちゃ目を見開いて凝視してきたけど
私は上手く口車に乗せられた様で解せない。
そこの忍二人、生暖かい目で見ないで下さい、アホの子なんだから私。
ちょっと穴掘って埋まって来る・・・