第1章 幼少期
「どうしてこうなった。黒羽」
「それは私も聞きたいです、雹牙」
うちの忍が何か言ってるって?そんなの気にしません
だって、所詮お子様のやる事ですから!
三郎四郎ときゃいきゃいと、はしゃいで何やってるかと言うと
経久様の許可を頂いて鉢屋衆の人員をちょっとお借りして気配を読む訓練。
言わば隠れんぼですね。
忍の気配を探ってピンポイントで当てなければいけないのでスリル満点
罰ゲームは私の料理の味見って事になってます、勿論見つかった忍も。
ご褒美じゃね?とお思いでしょうが向こう側からしたら南蛮の料理なんて未知の領域なので
全力で抵抗してます、失敬な。
経久様も面白がって参加しようと試みましたが流石に未知の料理を殿の口にはーと忍さんが全力で止めてました。
おのれー・・・美味しいんだぞ?これでも!
お城の厨を借りて作ったのは簡単なお菓子、クッキーもどき。
少ない材料だったけどまあまあの味です。
尾張に戻ったらちゃんと作れるんだけどね、ここでの限られた食材でアイデアが浮かばなかったのだ。
さーて、隠れんぼ開始しますか!見てろよ鉢屋衆!
腕捲りしていざ出陣
そこの忍二人!溜め息吐いてると幸せ逃げるよ?