第1章 幼少期
多分、いつも通りの人形なら見付からなかったと思うよ・・・
意外とうっかりさんなんだねキミって。
これがもし敵に知られてしまった。だったらこんなにのほほんとしてられないけど。
こっちは婆娑羅者3人だし本気出せば尾張まで逃げられるでしょ
「で、姫様」
黒羽に話を振られたので思考を元に戻す
おっと危ない。考え込むとこだった。
「尼子経久殿から城へ招かれた場合どうなされますか?」
「ん・・・平気、大丈夫よ?」
私がOKの返事を出すと雹牙が天井の方を見つめ声を放つ
「だそうだ、伝えろ」
「折って使いを御送りします」
と言う声と共に気配が動いたのを感じた
「いたんだ・・・」
「気付かなかったのか」
「いつから?」
「姫様が戻ってきてから少し経ってからでしょうか」
黒羽の阿呆話(※報告です) の最中か!
全然気付かなかった!
尾張に帰ったらそういう修行したいって二人に言ったら
顔をしかめられて
「私達よりまず・・・」
「信長公から了承を得る事だな」
スッパリ一刀両断にされました!
ですよねー、まずは兄さまの判断ですよねー・・・はぁ。
使いの方が来るって言うからのんびり待たせて頂きますか・・・