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闇に咲く華

第1章 幼少期


あ、頭が痛い
何この子失敗したらうち来る気満々だったの?

私思い切り原作クラッシャーなんじゃないかって思えてきた。
いや、元々兄さまの性格が原作から掛け離れてるから
違うってのは分かってたけどこうも崩壊起こすと
私のせいなんじゃないかって思えて仕方がない

「どうかしたか?」

黙ったまま何も言わない私を不安に感じた松寿丸が声を掛けてくる

「ううん、でも弘元様、約束してくれて良かったね」
「そうだな」

さっきの騒動を思い出したのか
照れ臭そうに外方を向いて満足そうに答える松寿丸

うん、大丈夫。

もし何かあってもすぐに駆けつけるから

「賊の事だが」
「ん?」
「収穫があれば我も聞くように許可は貰った」
「わかった、すぐだと思う」
「そうか」

取り留めの無い会話をして、松寿丸と部屋の前で別れて
私は部屋の中でやっと息を抜いた。

机に突っ伏して項垂れると

「行儀が悪いですよ」

と黒羽さんに叱られました。
だって、もう何か一気に色々有りすぎてパンクしそうだったんだもんとウダウダ抗議してたら
雹牙が上から下りてくるついでに項垂れてる私の頭にチョップかまして来た
おい!何このついでツッコミ!
そんなに力が入ってないからカラかってるだけなんだろうけど・・・
ちょっと意地悪なお兄ちゃんポジション的な意味で!

はぁ、と溜め息を吐いてから雹牙の方を向き直り報告を待つ

「思ったよりも早く、全て吐かせる事が出来た」
「弘元様には?」
「お市様への報告が終わったら向かう」
「黒幕は井上さま?」
「全てお市様の推測通りだった」

それじゃあ行ってくると消えた雹牙の居た場所をぼんやりと見つめた後

「行こっか・・・」
「はい」

松寿丸を呼んで、一緒に弘元様のとこに向かおう。
この一件が終わったらもう大丈夫。


松寿丸を呼んで弘元様の部屋に入ったら
弘元様の隣に知らない方・・・でもよく似た男性が座っておりました

どなた?と松寿丸の方を向いて顔を傾げると松寿丸も驚いてる様で「兄上?」と呟いている

ん?お兄様?って・・・興元様!?なんでまた急に。
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