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【ONE PIECE】歳上の人

第19章 赤と青


やがて私の檻の鍵が開けられ、例のお爺さんが入れられた。


すぐに鍵は閉められ、人の気配が遠ざかっていく。


「......そこのお嬢さん。

起きているんだろう?

今は誰も居やしないから起きなさい」


「......どうして...?」


完全に騙せたと思っていたのに。


いとも容易く見破ってしまった。


「何、年寄りの勘さ。

伊達に長くは生きてないもんでな」


大丈夫かい、と笑うのは白髪で眼鏡を掛けたお爺さん。


とても優しそう。


「お爺さんは...?」


「あぁ、私は大丈夫だよ。

もう慣れっこだからね」


「へ?

あの、ここは...」


「シ。

静かに、彼らが来るよ」


この場所について何か知ってるのかと思い、聞こうとすると、口を塞がれた。


「お。起きてるな。

次はお前だ、熾天使ナツキ」


鍵が開けられたかと思うと首輪を持たれて強制的に歩かされる。


これからどこに連れて行かれるのだろう。


何をされるのだろう。


不安ばかりが胸を駆け巡る。


開けたところに連れて行かれたかと思えば、椅子に座らされ、固定された。


「今から尋問を行う」


そう告げられた瞬間、目の前が絶望色に変わった。
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