【ハイキュー!!】happy ignorance R18
第5章 uncomfortable fact
俺の呼び掛けに応じる様子も無く、ボーっとしてる皐月の身長に合わせてるように軽く屈み、
チュッと、ワザと音を立てながら皐月の唇を奪った。
「菅原さん!!いつから…そちらに…?」
せっかくキスしても、何事もないようにされるのは少し悲しいけど、
皐月の植え付けられた常識を思えば仕方のない事だ。
それにしても…本当に俺が来た事気付いて無かったのか。
部活も終わり、皆が帰宅したというのに、皐月は、まだやる事があるから。終わり次第すぐに帰るから大丈夫と、1人部室に残っていた。
皆が適当に解散した頃を見計らって、部室に戻ったら、
とても用事をしているとは思えない思い悩んだ様子の皐月が居たってわけ。
いや、そうだろうと思って戻ってきたけどさ。
だって、こんな美味しいチャンス逃す手はないだろ。
「マネージャーが遅くまで残ってたら、送っていくのも副主将の責任だろ。」
本来の副主将にそんな美味しい仕事はないけど…。
「あっ、すいません!菅原さんにご迷惑を…。」
「いや、それはいいんだけどさ…最近、大丈夫?月島と何かあったべ?」
送って行く事も目的の一つだけど、本来の目的はこっち。
月島への気持ちを既に知られている俺になら、皐月は悩みを打ち明けるだろう。
そして、相談を受けながら、それとなく自分の方へ皐月を引き寄せる。
別にセコくはないだろ。
皐月が月島の事で悩んでるなら、そんな奴の事忘れて、俺にしとけって…皐月の悩みを解決しようとしたら、そうなるってだけ。
「何があった?俺に相談したくないってなら、仕方ないけどさ。」
言うか、言わないか…と逡巡してる様子の皐月をすっぽり腕の中に包み込む。
近距離で、困ったようにこちらを見上げる皐月に、予定外に自分の物が反応している。
いや、だって…この可愛さは反則だべ。