第4章 異変
※R15
二回目にして、寝入りに身体を触られた挙げ句、フ○ラしてほしいって言われました。
正直、クラウスさんへの好感度ガタ落ちの危機です。
「…………」
今、クラウスさんは正座をし、冷や汗をだらだら流していらっしゃる。
「も、も、もちろん! 君の嫌がる行為を強要するなど、断じてありえないことだ!
その点については、どうか安心してくれたまえ! 私たちは対等のパートナーだ!
もし私の戯言により、君の尊厳と矜持が傷つけられたのであれば!
深き悔悟の念を持って先の放言を撤回すると共に、君に心より詫びたい!」
……失言した政治家でも、ここまで必死な顔で謝ったりすまい。
「いえ、怒ってないですから。大丈夫ですから実際」
ジャパニーズ・ドゲザをせんばかりのクマさんを、必死になだめた。
流れが流れだったので、結構ドン引いたけど、クラウスさんが喜んでくれるなら何でもしたい。
それに、例えこの場限りであろうが『パートナー』と言ってもらえたことが、ちょっと、いやすごく嬉しかったのだ。
「別に抵抗ないし、大丈夫ですよ。ただ、それとは別に一つお願いが――」
ついで何で、便乗して言っておくことがあった。
「!! 何なりと言ってくれたまえ!」
「噛むの、絶対に止めて下さいね。マジで痛いですから」
さっき噛まれたのもかなり痛かった。そっちはどうにか留めてくれたから、痕にならずに済みそうだけど。
…………
「……ん……んー……」
よ、予想はしてたけどやっぱキツイ。収まりきらん。
クラウスさんの規格外のブツは、口の中をぎちぎちに圧迫する。
けど恋人のためと、口を離したい衝動を抑え、必死に口を動かした。
「…………!」
口の中がホントに熱い。唾液を絡めた舌を這わせる度に、血管がドクンと波打つ。
毛が顔に触れる。高級ベルトのバックルが目の前に見える。
クラウスさんの手が、いたわるように私の髪を撫でた。
「カイナ……今の君は、とても、蠱惑的だ……」
クラウスさん、手が震えてる。
気持ち良くさせられてるんだと思い、隆々としたソレを懸命に頬張り、吸った。
口閉じられない、唾液飲み込めない。生理的な涙が出る。
苦しい。苦しいだけのはずなのに。
何だか足の間がムズムズする。
私の身体まで熱くなってきた。