第4章 異変
※R15
じゅぷっと音を立て、いっぱいに吸い上げる。喉元まで使い、限界までくわえ込む。
雄っぽい匂いで嗅覚が占領され、私の唾液と先走りの混じったもので、私の上着とクラウスさんのおズボンが少し汚れた。
ペニスを吸い上げる卑猥な音と、クラウスさんの荒い息だけが聞こえる。
彼はじーっと私を見、私を撫でながら、興奮したように息を吐き、その声が……耳に……。
何だか、ムズムズする。
「……カイナ……?」
違う。手が……勝手に手が……!!
私は片手でクラウスさんのご自身を扱き、もう片手で……自分のアソコを弄る。案の定、濡れてた。
だって……クラウスさんの声が……あまりにも……。
「いけない子だ……君は、……!」
「……ん……!!」
クラウスさんが私の頭に手を当て、軽く、ごく軽く、前後に動かし出す。
しかし軽いと言ってもクラウスさんだ。頭を動かせない。
「~~~~っ!!」
止めて。止めろ。
というか口の中のブツが、そろそろ限界を突破しそうな気配が。
けどクラウスさんは口を離して下さらない。
焦りをかなり感じたとき、クラウスさんが息を吐き、
「カイナ……!! もう……!」
寸前で私を解放する気だったんだろう。
だがタイミングがわずかに狂った。
口の中に苦い物を感じた!かと思うと圧迫感が去る。
次の瞬間、生暖かいものを、顔と身体に感じた。
濃い。口の中にちょっと出された上、身体にぶっかけられた。
「っ!! す、すまなかった!! この水で口を……それと顔を拭かせてくれたまえ!」
紳士は大慌て。私はヘロヘロである。
「羞恥をこらえながら頑張る君の姿は、とても魅惑的だった。至高のひとときだった。君の恋人になれて、本当に幸せに感じる!」
私の気を悪くさせまいと、私を抱っこし、一生懸命に褒めてくる。
……どうでもいいがクラウスさんの言動からして、やっぱさっき、寝たフリをして耐える私に興奮してたっぽいな。
「……カイナ……」
そして改めてキス。私の首元のボタンを外しながら、
「君にお返しをしたい……いいだろうか?」
紳士ぶっているが、これ拒否権ないシチュです。
さっき、もう噛まないと約束してくれたけど、未練はあるのか首筋を舐められた。
味見されてる気分だった。