第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「フッフッフ、自らこの場に来るとは。探す手間が省けた」
「…クソッ!」
ローはドフラミンゴの攻撃を交わしながら舌打ちをした。
何故この場にユーリが来たのかまるで理解できない。
トキトキとオペオペの相性は最悪なので、非常に戦いづらいのだ。
ローは取り合えずユーリだけでも逃がせないかと周囲を見渡した。
しかしドフラミンゴの攻撃をかわしている今、あまり余裕もない。
ローは攻撃を受けながらも、必死で何か方法がないかと探していた。
「ロー!気遣いなんて必要ないから!約束したでしょ!」
ユーリは今度こそバックを召喚しその場に置くと、ブラックホールで糸を消滅させて刀を呼び出した。
そう、実はユーリとローはある約束をしていたのだ。
シーザーをサニー号に引き取らせた時、ユーリはこれからの戦いを見据えてローに伝えていたことがあった。
「これから先、ROOMの発動はいついかなる時も、自由にしていいから」