第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「……ユーリはどこに行った?」
ルフィ達と一緒に王宮の下に落とされたローは、ユーリの姿が見えないことに焦りを感じていた。
「あの野郎、ユーリに手を出しやがったらぶっ殺してやる!」
どうやらローは、まだユーリがドフラミンゴに捕まっていると思っているようだった。
更に身体の傷が完全に治ってることから、またユーリが余計なことをしてないか心配だった。
「何怒ってんだ?」
ドフラミンゴは最初からぶっ飛ばすと決めてるのに、今更何言ってんだとルフィは首を傾げた。
そして1人で憤慨してるローに構うことなく持ち上げると、ゾロと共へ王宮へ飛び立った。
(きたきた~!今から暫く楽しめそうだ!)
そしてユーリもまた、彼らの後をこっそりついていくのだった。