第1章 前編 時の彼女と死の外科医
その後原作と同じようなやり取りが続き、暫くするとルフィ達が助けに来てくれた。
ドフラミンゴはユーリだけは逃がすまいとしていたが、しれっと海楼石を外して行方をくらませた。
その為かリスト入りしてしまったが気にしない。
なんか条件は生け捕りで、報酬は望むもの全てと書いてあったが気にしない。
そしてユーリは荒れるピーカに巻き込まれる形で、ワザとロー達から離れた。
理由は簡単で、ユーリが一緒だとローの海楼石を外せてしまうからである。
ユーリは王宮の隅に隠れて街を見渡すと、刀を抜いて目を閉じた。
そして最大限の力を込めて、島全体を斬る様に一周し、あらゆる糸を切り裂いた。
(流石に鳥かごまでは壊れなかったか。まぁ取り合えず操られてる人の糸は斬ったからいいか。鳥かごを壊して、ドフラミンゴが更に変な行動を起こしてもらっても困るし)
ユーリは能力を解除し、襲ってきた痛みに胸を押さえて耐えた。
視界を下に向ければ、脚のほとんどの部分には黒い入れ墨の模様が刻まれている。
もう少しで身体の半分が、入れ墨に覆われるところまできていた。
(能力の無駄遣いもいいところだな。取り合えずドレスローザ編が終わるまでもてばどうにでもなるか)
ユーリは痛みが治まると入れ墨を隠すように服を直し、ロー達の元へ向かった。