第1章 前編 時の彼女と死の外科医
ユーリはワープを使いながらローを探している間に、刀を出してれば能力を解除されない内に入ることに気づいた。
うっかり刀を落として消えてしまい、痛みに襲われて気づいたのは内緒である。
(あ、なんかピンクのモフモフが見えた)
ユーリが能力を使って移動してると、前方に身を翻しながら飛んでるドフラミンゴを見つけた。
ユーリは刀を構えると、タイムを使いドフラミンゴの時を止める。
そしてその横を通過すると、ローの姿があった。
「ロー!」
ユーリが声を掛けると驚いたようにローが振り返った。
「ユーリ?今まで一体どこに…ドフラミンゴは!?」
ローは足を止めるとユーリに駆け寄り事情を聞いてきた。
しかしユーリも2つの能力を発動させたままなので余裕がない。
だからとりあえず、これからのことを簡単に説明しようとした。
「げ!おまえら!?」
そこへ聞こえてきたシーザーの声。
ユーリはシーザーを捕まえて、一度ここから離れようと提案した。
ローは一瞬命令されることに渋ったが、すぐにシーザーを捕らえた。
そしてそのまま2人で海岸へ向かった。
海岸に出るとちょうどサニー号が見えたので、ユーリはシーザーとローを掴むとワープで船の上に降り立った。
驚いているナミ達に、ローがこれからのことを説明してるとサンジも現れた。
とりあえず今船に乗ってるメンバーで先にゾウへ向かうことになり、ユーリは限界がきたので一度能力を解除した。
ローはシーザーに心臓を返すと、顔色が変わったユーリを気に掛けたが、ユーリは何でもないと笑って答えた。
痛みは感じていたが、心配を掛けたくなかったのだ。