• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第1章 前編 時の彼女と死の外科医




ーーーーまた、おまえが辿る運命はなんとも悲痛なものだ
だから1つだけおまえの望みを叶えてやろう


未だにぼんやりとする頭で、ユーリは聞こえてきた言葉にどうしようかと迷った。


「…傷を治す力が欲しい」

ユーリはこれからの戦いで多くの人が、特にローが大怪我することを知っていた。

もちろん回避できればいいが万が一に備えて、そんな能力が手に入ればありがたかった。

ーーーー治す力はおまえの能力に合わない。時空を歪め相手の傷をおまえに移すのであれば、考えてやろう

言葉が聞こえると同時に、身体に暖かな光が流れていく。


ーーーーしかし、その力はお前の寿命を大幅に削ることを忘れるな。


ユーリは再び意識が遠のく中でそんな言葉が聞こえてきた。












ーーーーおまえも私と似たようなことを願うのだな。

そう呟いた声はユーリには届かなかった。

















「っは!今何時だ!?」



ユーリは意識を取り戻すと慌てて辺りを見渡した。

何やら騒がしい空気に上空を見上げると、隕石が落ちてくるのが見えた。

ユーリは舌打ちすると傍に落ちてた刀を拾い、サイエンスで重力を操り上空へと飛び出した。









腰を掛けていた大樹はいつの間にか消えていた。



/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp