第1章 前編 時の彼女と死の外科医
トロトロと蜜を溢れさせる肉壁に指を這わせ、何かを探っているようだった。
そして暫くそんな動きをしていたかと思うと、突如電気が走るような快感に襲われた。
「あぁっ!?」
ユーリは思わず強く唇を噛みしめて身体をビクつかせた。
おかげでそれ以上変な声を出さずにすんだが、とても耐えれるような感覚でもなかった。
ユーリは思わずローの手を掴み止めにかかった。
「おい、噛むな。血が出てるだろうが」
ローはそんなユーリに気づき胸を煽っていた手を外すと、唇に指を這わせゆっくりと解し、遠慮なく口内に指を潜り込ませた。
「ふっ……あ…!」
上も下もユーリは手で外そうともがくが、まるで相手にされずされるがままだった。
執拗にユーリが感じた部分を掠めるように指先を動かす。
暫く立つと、ゆっくりと2本目を蜜壺に潜り込ませた。
そしてユーリの口内に入れていた指も舌を愛撫するように撫で、掴み弄んだ。
「あぁっ…うっ・・・!」
口を閉じることを許されずダラダラと唾液を流し声を上げるユーリは、羞恥心からか涙を浮かばせた。
ローはそんなユーリの顔を僅かに横にそらし後ろを向かせると、目元に唇を這わせ唾液で濡れる口元をゆっくりと舐めあげた。
ユーリは口を閉じたくて仕方なかったが、ローの指を噛む勇気もなかったのでただただ耐えるしかなかった。
そしてローは口内の指を外しユーリの唇を塞ぐと、舌を潜り込ませて荒々しく口内を貪った。
「ふっ…んん!」
ユーリは最早抵抗する気はなかったので、ローに舌に自らおずおずと絡ませた。
脳内に痺れる甘い感覚にユーリはうっとりと目元を緩ませていると、いつの間にか3本に増えていた指が引き抜かれた。