第1章 前編 時の彼女と死の外科医
突然外気にさらされて身を震わせるユーリの頭を軽く撫でると、ふたつの膨らみを大きな手がそっと包んだ。
「うっ…ん」
くすぐったいような感覚に襲われユーリは身を捩るが、それを咎めるようにローの指先が胸の先端に触れた。
「あっ…!」
痺れるような甘い感覚に、ユーリは思わず今まで出したことのないような声を上げた。
それを聞いたローは口元に笑みを浮かべると、長い指先でぷくりと起き上がった頂を飽きもせず煽り続けた。
時には胸全体を揉みしだくように、またはそっと頂を掠めるように愛撫を繰り返してるうちにユーリの息が上がってくるのが分かった。
ローは腰を掴んでる手を離すとそろそろと下股へ滑らせ、僅かに濡れている下着に手を這わせゆっくりと撫でた。
「んんっ!」
上と下からの刺激に再び身を捩って逃げようとするユーリだが、背後から抱きこまれているのでそれは叶わなかった。
「本気で抵抗する気がねェなら、大人しくしてろ」
ローはユーリの耳元で低く囁くと、そのまま耳を舐めあげユーリの腰を掴み浮かせると残りの下着も取り払った。
そしてユーリの太腿を撫でるように手を這わせ、脚の付け根に向けてゆっくりを手を滑らせた。
ユーリは時期に来るであろう刺激に目を閉じ身構えたが、何時までも脚に手を這わせその感触を楽しんでるローにだんだんと物足りなさを感じてきた。
しかしそんな訴えは死んでも言えないので、ただ耐えるしかなかった。