第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「…ずいぶんと荒れてんじゃねぇか」
「…ぎゃぁぁぁ!でたぁぁぁぁ!」
ユーリは皿の欠片を拾い集めて立ち上がると、扉に寄り掛かる様に立っているローと目が合い思わず叫んだ。
そんなユーリの叫びに眉間の皺を深くしたローだが、そこから動かずじっとユーリを見ていた。
「さっきもそうだが再会するの早くね!?もう少し時間にゆとりを持って行動しようよ!」
ユーリは拾った皿の欠片をテーブルに置くと、思いっきりため息を吐いた。
「…怒ってないのか?」
ローは残された日数がない為か、どんな手段を使ってでもユーリの心と身体に爪痕を残す気でいた。
流石のユーリでもあんな酷い抱かれ方をすれば、恐怖なり憎しみなり抱き、その感情に支配されると思ったのだ。
「それはめちゃくちゃ怒っています!でも開き直りました!…あ、もしかしてお詫びに何かくれるの?」
だがしかし実際はどうだ。
ユーリは何一つ変わってなかった。
その事実にローは舌打ちをした。
まるでユーリにとってローという存在は、どうでもいい存在だと言われてるようだった。
「そうか、そんなに元気ならまだ何回ヤっても大丈夫そうだな」
「はぁ!?」
ローの言葉にユーリは驚いて逃げようとするが、一瞬で間合いを詰められ、後ろにあったベットに押し倒された。
「いやいやいや!なんで私!?流石に2回目はまじでキレますよ!?」
「キレればいいじゃねぇか」
「意味が分からん!そんなに怒らせたいの!?」
「…さァな」
いつも以上に煩いユーリにローはもう黙れとばかりに唇を塞ぎ、手を服の中に這わせた。
それに驚いたユーリは思わず収納バックを出して能力を発動した。