• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第1章 前編 時の彼女と死の外科医




ユーリは息を荒げてぐったりとしており、たまに咳き込んでいた。

ローはそんなユーリに口元を吊り上げると、なんの躊躇もなく長い指を割れ目に潜り込ませた。


「いっ!・・っう」


ユーリは咄嗟に大声を上げそうになったが、ギリギリのところで腕を噛んで抑えた。

「そういえば、初めてか?」

思ってたよりも狭いそこは、ローの指を拒んでいる。

そして無理やり広げるように2本目の指を差し入れたとき、ふと思い出したかのようにローは聞いてきた。

「……っ」

しかしユーリからの返答はなかった。

ただ口を開く余裕がないのか、答えたくないのか、そもそもこの体はユーリのではないので分からないのか。

ユーリは薄れる意識の中で私だって分からないよと、内心呟いた。

「まぁ、別にどっちでもいいけど」

ローはいつの間にか3本に増やしていた指を引き抜いた。

ユーリはその感覚にゾクリとしたものを感じた。

それは決して快感からではなく、この後何が起きるか分かってしまったからだ。




/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp