第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
カジノの場で度々目撃される有名な男がいた。
彼は気に入った女がいれば勝負を持ちかけ、勝利して自分のものにする。
コレクションと言われると奴隷のようにも感じるかもしれないが、そこまで待遇は悪くない。
所謂ハーレム要員ってところだ。
男自身もかなりのイケメンなので、寧ろ自ら希望してくる女もいるくらいだ。
そしてそうやって女をとっかえひっかえしていれば、嫌でも噂はたってしまう。
それに彼は政府関係者であり、ハーレム希望者以外は正直関わりたくないだろう。
だから男が来た時、周りの人間は去っていったのだ。
「あれ、意味が分からなかったかな?要は私のハーレム要員になるってことだよ。まぁ君は特に可愛いから妻でもいいんだけど」
ユーリが意味を考えていると、男が教えてくれて漸く理解した。
どういうわけだか、この男に気に入られてしまったようだ。
確かにここ最近のユーリの服装は、ローが仕入れてくるお陰でだいぶマシになってはいたが。