第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
ポータータング号に別れを告げて、二人はフレバンスへ向けて何度か船を乗り継いでいた。
乗り継ぐ船は行商用の船もあれば、豪華客船もあった。
「わぁー、これ本当に船なのか?まじすげぇ」
今二人が乗っているのは豪華客船だった。
普通の船でもよかったのだが、たまたまフレバンスに隣接する国までこの船が出ていたので乗ることにしたのだ。
巨大なこの船は富裕層向けに作られており、色々と設備が整っていて1日じゃとても見て回ることができない広さだった。
勿論客室も豪華である。
いい加減、簡易ベットではなく普通のベットで寝たいと思ってこの船を選んだのもあるが、大きな理由は他にあった。
「じゃ、別行動という事で!」
ユーリは目的の場所へダッシュで向かおうとしたが、ローに捕獲された。
「おれがいつ別行動を許可したんだ。いいからこっちにこい」
そういってズルズルと連れていかれたのは、この豪華客船の目玉である大きな図書館だった。
世界でも珍しく図書館が設置されているこの船は、非常に珍しい本を多く取り寄せているらしい。
最初にこの船に乗ろうと言ってきたのはローだった。